蔵書検索(OPAC)
HOME > 企画・学生サポート > 図書館イベント
国際コミュニケーション学部  「大学入門ゼミ」永田拓治先生のクラスで、 「ビブリオバトル」を開催しました!


2015年度実施分


◇「2015年大学入門ゼミ第二回 ビブリオバトルを開催(2015.12.18)」はこちら


◇「2015年大学入門ゼミ ビブリオバトルを開催(2015.12.14)」はこちら




2014年度実施分


◇「(専門演習アプローチ) 第1回ビブリオバトル」はこちら


◇「(専門演習アプローチ) 第2回ビブリオバトル」はこちら


※紹介された本のうち、図書館にあるものは、 本館2階入り口に展示しています!
(貸出できます)






2013年度実施分

   
◇第1回ビブリオバトルの模様はこちら
◇第2回ビブリオバトルの模様はこちら
 ◇第3回ビブリオバトルの模様はこちら
 ◇第4回ビブリオバトルの模様はこちら
◇松原市民図書館で開催されたビブリオバトルに、国際コミュニケーション学部生の仲宗根愛海さんが参加し、チャンプに耀きました!
 


◆第4回ビブリオバトル

 本日は、本年度大学入門ゼミ最後のビブリオバトル。バトラーは6名。1名を除いてはみな2度目の挑戦。各自それぞれ独自の駆け引きが出来てきている様子。参加者、および紹介された本は以下の通り。

  ①永田拓治(大学入門ゼミ担当教員)
  ②田中里奈
  ③谷川原裕里
  ④山口純(SA)
  ⑤鳥越健太
  ⑥近本綾香
①陳 天璽『無国籍』新潮社, 2011
②蛇蔵・海野 凪子『日本人の知らない日本語』1/2/3、メディアファクトリー,2009
③梨木 香歩 『西の魔女が死んだ』新潮社,2001
④伊坂 幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』東京創元社,2006
⑤百田 尚樹『永遠の0』講談社,2009
⑥Tim Burton『Alice in Wonderland』Delhi ; London : Puffin, 2010

 1人目の挑戦者は、ビブリオバトルの推進者でありながら、初ビブリオの教員。5分という限られた時間で本の紹介をし、聴衆の興味も引くということの難しさを実感するとともに、これまでのバトラーたちに感心しているうちに無情にも過ぎ行く時間。紹介した本は陳天璽『無国籍』。自明のことと思われがちなアイデンティティ、本当に自明のことなのか。どうしても学生たちに問いかけたくて紹介。

 2人目は田中さん。紹介してくれたのは、外国人の目線から、日本人が意外と知らない日本語の存在に気づかせてくれる『日本人の知らない日本語』。ただ本書の魅力は、日本語だけにとどまらず、日本人だと気づかないさまざまな日本の文化を発見することにもあるとか。異文化理解を専門とする国際コミュ二ケーション学部にぴったりのチョイスでした。

 3人目は谷川原さん。紹介してくれたのは、『西の魔女が死んだ』。結末を説明するさいに、「悲しいけど、悲しくない、ような」。わかるような、わからないような。しかし、聴衆にはしっかりといわんとするところが伝わる、とても印象に残る表現でした。ビブリオバトルでは限られた時間のなかで紹介する本の魅力を端的に伝える必要があります。説明的な表現は内容を理解させるのは良いのですが、興味を引くとなると少し面白味に欠ける嫌いがあります。ビブリオバトルの奥深さを感じる一言となりました。

 4人目は、本日のチャンプ山口さん。紹介してくれたのは、第2回目で紹介してくれた『終末のフール』と同じ著者である伊坂幸太郎の『『アヒルと鴨のコインロッカー』。実は同じ著者の作品を紹介したのには深い訳があったようです。というのは、伊坂作品のストーリー、登場人物は、すべての作品でつながっており、なんと前回のバトルの時に、今回聴衆の興味を引くための伏線を張り巡らしていた、というのです。一網打尽。伊坂作品すべてを読みたくなる素晴らしいビブリオでした。


 5人目も強者。第2回ビブリオバトルのチャンプ、鳥越君の登場です。今回は話題の百田尚樹『永遠の0』を引っさげ参戦。映画を見たという聴衆も多が多かったことに加え、テンポ良い語り口。会場はあっというまに鳥越ワールドに飲み込まれていきました。映画と絡めながら聴衆の関心を引きつけつつ、5分という時間を自在に操る展開は、さすがビブリオ巧者。

 最後は大学入門ゼミのビブリオバトルでは初の試み。洋書の登場に会場にはどよめきが。バトラーは近本さん。紹介してくれたのが、馴染みの深い『Alice in Wonderland』とあって、洋書ながらみな興味津々の様子。内容もさることながら、聴衆の関心事はどのように読み進めているのかという点にもあったようで、ディスカッションでは自分でも読むことができるか、どのように読み進めていったら良いのか、といった読書法にも質問が及びました。本を通じてのコミュニケーションの抽斗の豊富さを実感できるひとときとなりました。

 大学入門ゼミでのビブリオバトル開催は、未知の試みでした。はたしてうまくいくのか、正直不安のほうが大きかったというのが偽らざる気持ちでした。しかし、第1回目から白熱したバトルが続き、当初の不安は雲散霧消。ビブリオバトル終了後、学生たちから紹介してもらった書籍に没頭する己の姿を発見することに。自分自身の興味関心からすれば、おそらく一生涯手に取ることはなかった本たちとビブリオバトルという場で出逢い、そして、その本を通じてのさまざまな価値観を持つ人と繋がっていく(まさに異文化交流)。大学入門ゼミでのビブリオバトルは多くのことに気付かされる貴重な場となりました。今後もビブリオバトルを継続していきたいと思います。


 ◆第1回ビブリオバトル

 大学入門ゼミにて第1回ビブリオバトル開催。発表者は自ら名乗り出てくれた以下の5名。
  ・中田涼太   ・仲宗根愛海   ・常安夏海   
  ・中島由貴   ・寺本莉菜    

 初めての試みとあって発表者は一様に緊張の面持ち。ただ、読まされた本ではなく、自分が好きな本を紹介するとあって、みな生き生きとした様子。始まる前は5分も話しすることないと言っていたのが嘘のよう、始まると聴き手もあっというまに引き込まれる展開に。

 5分という時間が人の心を動かすのに余り有る時間であることを再確認すると同時に、90分間の授業をする自身を省みることに。またなぜ日頃、学生の持っているこのような力を引き出せなかったのか、と忸怩(じくじ)たる思いで一杯に。がその反面、自然(じねん)と嬉しさがこみあげてきました。

 ちなみに、今回紹介された本は以下の5冊。

1.渡辺 和子『置かれた場所で咲きなさい』幻冬舎,2012
2.「少年A」の父母 『「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記』文藝春秋,2001
3.新堂 冬樹 『引き出しの中のラブレター』 (河出文庫) 河出書房新社,2011
4.エリカ アンギャル『世界一の美女になるダイエット』幻冬舎,2009
5.高橋 歩『夢があろうとなかろうと、楽しく生きてる奴が最強。』A-Works, 2013

 紹介された書籍のジャンルはさまざまで、日頃は知ることができない学生諸君の世界観に触れることができる、とても貴重な機会となりました。どうやらそれは聴き手の学生達も同じようで、発表後、本の貸し借りをする姿が見受けられました。

 バトルは白熱し、甲乙つけがたい内容でしたが、栄えある第1回チャンプは、仲宗根愛海さんが紹介してくれた、『少年A この子を生んで』。本書は、1997年に神戸で起きた連続殺傷事件を題材とした作品。19歳の学生が、子ども目線ではなく、親になることを見据え、しっかりとした想いで本書に向き合っていることに強い感銘を受けました。

 質疑応答では、第1回目ということもあり、紹介する本を手に取った経緯についての質問が中心。紹介してくれた本を手に取った経緯はさまざま。今回のビブリオバトルのために図書館で借りたという学生、母親が読んでいた本を親子二代で読んだという学生、入院中に年配の女性に勧められた学生など、あらためて本と出逢うシュチュエーションが多種多様であることを実感しました。このビブリオバトルが参加者全員にとって佳き本と出逢う場になることを願いつつ、意を強くして第2回、第3回目を、開催したいと思います。


ビブリオバトルに興味のある人は、「知的書評合戦ビブリオバトル公式ウェブサイト」(http://www.bibliobattle.jp/)、または、

谷口忠大『ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲームビブリオバトル』(文藝春秋、2013)
 普及委員会編著/吉野英知等監修『ビブリオバトル公式ガイドブック ビブリオバトル入門~本を通して人を知る・人を通して本を知る~』(情報科学技術協会、2013)

を参照して下さい。
                              (文章:永田 拓治)

※紹介された本のうち、図書館に所蔵しているものは、本館2階入り口近くに展示しています。
(館外貸出可)
ページトップへ戻る