研究

Research Activities at University of Illinois


遺伝的アルゴリズムの先駆的な研究で著名なGoldberg教授の研究室 IlliGAL(Illinois Genetic Algorithms Laboratory)の 客員研究員 として遺伝的アルゴリズムの研究を行った. IlliGAで現在行われている遺伝的アルゴリズムの研究は,リンケージラーニングや確率モデルGAが中心である.特に確率モデルGAに力を入れております.確率モデルGAでは,従来のような交叉や突然変異を用いない.それらに代わって各世代ごとに集団の個体分布の確率モデル推定を行い,そのモデルに基づいて新しい個体を生成する.どのような確率モデルを用いるかによって様々な方式が考えられるが,現在,Baysianネットワークモデルを用いるBOA(Bayesian Optimization Algorithm)やMDL(Minimum Description Length)原理に基づくECGA (Extended Compact GA)などの研究が行われ,良い成果が得られている.

IlliGALでは,研究論文が完成すると直ちにIlliGAL Technical Report としてインターネット上に公開されますので,詳しくは http://www-illigal.ge.uiuc.eduを訪問願いたい.最新の研究論文が入手できる. IlliGALの研究はバイナリコーディングGAに関するものが中心であるが,私は実数値GAに関心があったので,滞在の前半は,東工大の山村先生らと共同で行っていたシンプレックス交叉をとりあげ,そのリンケージラーニングについて研究した.後半からは,実数値空間における確率モデルGAの研究に取り組んだ.アプローチとしてはヒストグラムを用いる方法であるが,先ずは周辺確率分布を用いる方法の研究を行い,かなりの性能を持つことを確認した.これからは,多変量確率分布を用いる方法へと発展させていく予定である.確率モデルGAは,従来の交叉オペレータが持っている問題点,すなわち,有益なビルディングブロックを壊すという問題点が解決できるというメリットや,制御パラメータが少なくてすむなど従来の進化的計算に比べて優位な点があり,今後重要になっていくものと思われ,今後は,このテーマに取り組みたいと考えている.

ゴールドバーグ教授は,大変まじめな方で,毎週一回のミーティングが設定された.このため毎週のミーティングの準備などで気が抜けず結構大変であった. .研究室のメンバーは,アメリカ,インド,スロバキア,ドイツ,中国,台湾,ロシアと多彩である.彼らはいずれも若く,休日も多くが研究室に出てきている.特に外国からの留学生は優秀で研究熱心である.彼らについていくのは大変であったが,日々の研究生活は刺激的で,しんどい反面,楽しくもあった.


  1. 研究室のある建物
  2. 私の研究室
  3. Goldberg教授とのweeklyミーティング
  4. 共同研究室にて
  5. 共同研究室にて
  6. 共同研究室にて
  7. Goldberg教授宅でのパーティ
  8. 研究室仲間とレストランで
  9. ラスベガスで開催された国際学会GECCO2000で日本からの出席者と再会して(7月)
(写真をクリックすると拡大します)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
return