野菜の花

 野菜作りといえば,葉っぱや果実の生育にばかり目がいき,その花はあまり注目されない. ある時,「オクラ」の花の美しさに驚いた.それ以来,野菜の花に興味をもった. ゴボウは,どんな花をつけるのだろうか?大根は?そんな目で野菜作りを楽しむのも,また一興. 本ページでは,普段見過ごしてきたこれら「野菜の花」 の美しさ,神秘さを紹介したい.

 野菜も実を付けるとき,雄花の花粉が雌花について受精し,実を付ける.しかし,雄花と雌花は 同一個体のものでよい.それならば,どうして受精などというかったるい 仕組みを持っているのだろうか? もちろん,違う個体間で受精が行われると,違った個体が得られ,進化には役立つので 何もこの仕組みに不満があるわけではないのだが.

(以下では写真をクリックしますと,拡大写真が現れます.)


イチゴの花
赤いイチゴにに合わぬ,何ともかわいい白いイチゴの花(4月末日)


ナズナの花
春の7草の代表格のナズナ.7草粥には欠かせない. 4月になると畑はナズナの花盛り.通称,ペンペン草.どこにでもある草花であるが, 群生すると美しい.


菜種科の花
小松菜,ミズ名(京菜)マナ,白菜,カブ,キャベツなどの菜種科の野菜は,春になるといわゆる菜の花となり, きれいな黄色い花を咲かせる.一つ例外は大根の花である.花は少し紫がっかった白い花である. 写真は,撮影下手のためか,この微妙な色合いが出ていないが,可憐な美しさにかけては天下一品である.

小松菜の花

聖護院カブの花

大根の花


エンドウの花
エンドウは晩秋に種をまく.寒い冬を耐えて成長し,春先になり一気に成長し,花を咲かせて実を付ける. 収穫期間は短く,あっけなく終わる.花の美しさにかけては,マメ科の中では最高.


ネギの花
ネギの花といえば,なんとなく臭い匂いを発するとい印象を与える.が,どっこい立派に花を咲かせ甘い蜜を出す. 拡大写真を見ていただきたい.ミツバチがちゃんと訪問している.

白ネギの花

ニラの花


ナス科の花
ナス科の花はみなきれい.とりわけオクラの花は観賞用として花壇に植えても遜色のない立派な花を咲かせる. しかも夏中長期間にわたって花を咲かせる.ジャガイモも立派なナス科である.しかし,哀れなことにジャガイモは 実を付けることはない.彼らの原産地のアンデスでは実を付けるという. トマト,ピーマンもナス科であるが, こちらの方はやや花としては冴えない.

オクラの花

ナスの花

ジャガイモの花


ピーマンの花

トマトの花


ウリ科の花
ウリ科の花は,美しさにかけては,ナス科にはるかにおよばない.しかし,カボチャの花は 炎天下の夏に似つかわしい力強さを持っている.最近日本でも人気が出てきたズッキーニの花も カボチャとそっくりである.果実がカボチャ以上に大きくなるスイカの花は,小さくどこまでもつつましい.

ズッキーニの花

カボチャの花

スイカの花

キュウリの花


トウモロコシの花
トウモロコシの花は,不思議な仕組みである.トウモロコシの先に咲いているのが雄花, トウモロコシの実の部分にひげのように見えるのが雌花.雄花から出る花粉が風に吹かれて 落下して,ひげに付き,受精する.

トウモロコシの花


ゴボウの花
冬にとり損ねたゴボウが春になって芽を出し,ぐんぐん大きくなってきた. 初めての経験であったのでどうなるのかとそのまま成長を見守った. なんと,ウドの大木ならぬ「ゴボウの大木」となり,約2メートルに成長した. そして,ゴボウからは想像できないきれいな花を付けた.少しアザミに似た 濃い赤紫の花が現れた.感動の花である.

ゴボウの大木(7月)

ゴボウの花(7月)

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